ファイバードレーン(FD)工法
- 改良原理:圧密/排水
- 一般工法名:バーチカルドレーン工法
軟弱な粘性土地盤中に天然繊維(黄麻繊維とヤシロープ)からなるドレーン材を多数打設することで、圧密促進を図り地盤を安定させる工法で、バーチカルドレーン工法の1つです。ドレーン材に天然繊維を使用しているため環境に優しい工法と言えます。
工法の特徴
長 所
- 施工能力が高く、工事費も安価
- ドレーン材が黄麻とヤシの実の外皮繊維を利用した天然繊維のため、環境に優しい
- 圧密完了後のドレーン材は腐食して土に戻る
- ドレーン材は地盤の変形に対して柔軟に追従する
短 所
- 沈下が収束するまで、圧密放置期間が必要
- ドレーン断面積が小さく、大深度施工になるほどウェルレジスタンスの影響を受けやすい
- 貫入能力が小さいため、硬く厚い層の打ち抜きは困難
適用範囲
適用地盤 | 粘性土・有機質土 |
適用目的 | 埋立地・盛土の沈下促進等 |
改良効果 | 砂質土:適用不可 粘性土:圧密沈下促進・せん断強度増加 |
仕様 | |
標準杭径:換算径:φ60㎜ | |
杭配置:正方形・正三角形・長方形 | |
打設間隔:◻︎0.8m~2.0m程度 | |
打設深度:最大GL-40m程度 | |
貫入強度:最大N値<10程度 | |
使用材料:天然繊維ドレーン材(黄麻・ヤシロープ) | |
環境 | |
振動:小さい | |
騒音:小さい | |
地盤変位 | 地盤変位:ほとんど無い |