スクリューグラベルドレーン(SGD)工法
- 改良原理:間隙水圧消散
- 一般工法名:液状化対策ドレーン工法
透水係数の大きな砕石杭を打設することによって、地震時の過剰間隙水圧を消散させて液状化を防ぐ工法です。オーガケーシングの内部に取り付けられたスラストスクリューによって、中詰材が強制的に吐出され確実な砕石杭が造成できるとともに周辺地盤の締固効果も期待できます。
工法の特徴
長 所
- 振動・騒音が小さく、周辺地盤への影響も少ない
- スラストスクリューによって砕石を強制吐出するため、周辺地盤の締固め効果が期待できる
短 所
- 大規模地震を想定した場合は適用が難しい
- 過剰間隙水圧を消散させるため、一般的にグラベルマットやエアー抜き孔が必要
- 地震後に水圧消散に伴う沈下が発生する可能性
適用範囲
適用地盤 | 緩い砂質地盤 |
適用目的 | 護岸・岸壁背面や構造物付近の液状化対策 |
改良効果 | 砂質土:地震時の過剰間隙水圧の消散 粘性土:適用不可 |
仕様 | |
標準杭径:φ500㎜ | |
杭配置:正方形・正三角形 | |
打設間隔:◻︎0.8m~3.0m程度 | |
打設深度:最大GL-25m程度 | |
貫入強度:最大N値<20程度 | |
使用材料:粒度調整砕石(6,7号砕石) | |
環境 | |
振動:小さい | |
騒音:小さい | |
地盤変位 | 地盤変位:小さい |
取得評価
PDFパンフレット
港湾に係る民間技術の評価
第92209号