海上サンドコンパクションパイル(海上SCP)工法
- 改良原理:締固め/圧密/補強
- 一般工法名:サンドコンパクションパイル工法
強固に締め固めた砂杭を地中に造成して地盤を改良する工法で、粘性土地盤では複合地盤を形成し、せん断抵抗力を増すとともに沈下を早期に安定させ圧密沈下量を低減させます。砂質地盤では原地盤の相対密度を高め、せん断強度を増加させます。
工法の特徴
長 所
- 砂質土、粘性土をはじめ有機質土等さまざまな地盤に適用が可能
- 低置換から高置換まで広範囲に改良仕様の設定が可能
- 中詰め材料に砕石やスラグ等の使用が可能
短 所
- 振動・騒音の影響が大きい
- 周辺地盤の変位が大きい
- 砂杭打設により盛り上がりが発生
- 砂杭打設時に水質汚濁が発生する可能性
紹介動画
適用範囲
適用地盤 | 砂質土,粘性土,有機質土等ほとんどすべての土質 |
適用目的 | 護岸,岸壁,防波堤の基礎等 |
改良効果 | 砂質土:液状化防止・沈下低減・せん断強度増加 粘性土:圧密促進・残留沈下の低減・せん断強度増加 |
仕様 | |
標準杭径:φ1000㎜~2000㎜ | |
杭配置:正方形・正三角形・平行四辺形・長方形 | |
打設間隔:◻︎2.0m~4.2m程度 | |
置換率:20%~80%程度 | |
打設深度:最大 WL-50m程度 | |
貫入強度:最大N値<20程度 | |
使用材料:砂・砕石・スラグ・再生材等 | |
環境 | |
振動:大きい | |
騒音:大きい | |
地盤変位:大きい | |
工法資料
PDFパンフレット
海上SCP工法PDF(2MB)