ソイルバイブロスタビライジング(SVS)工法
- 改良原理:締固め
- 一般工法名:振動棒締固め工法
緩い砂質地盤内に地表面から砂等を補給しながら、バイブロハンマーと先端振動体(バイブロフロット)を装備した圧入ロッドを、地盤中で貫入・引き抜きを繰り返すことで振動を与え地盤全体を締固める工法です。砂質地盤の相対密度を高め、せん断抵抗を増し液状化防止を行います。
工法の特徴
長 所
- 補給材に現地発生土が利用可能
- 陸上SCPと比較して施工能力が高くなるため経済的
- 液状化防止に効果的
短 所
- 振動・騒音の影響が大きい
- 改良地盤に粘性土層が存在する場合は、下層部へ補給材の供給を妨げられる恐れがある
- 補給材使用量の管理が1本当りで、SCPのような1m単位の管理が不可能
適用範囲
適用地盤 | 緩い砂質土 |
適用目的 | 護岸・岸壁背面の液状化対策等 |
改良効果 | 砂質土:液状化防止・沈下低減・せん断強度増加 粘性土:適用不可 |
仕様 | |
標準杭径:換算径:φ600㎜ | |
杭配置:正方形・正三角形・平行四辺形・長方形 | |
打設間隔:◻︎1.2m~2.4m程度 | |
置換率:5%~20%程度 | |
打設深度:最大GL-25m程度 | |
貫入強度:最大N値<20程度 | |
使用材料:砂・砕石・スラグ・再生材・現地発生土等 | |
環境 | |
振動:大きい | |
騒音:大きい | |
地盤変位:比較的小さいが注意が必要 | |